この記事の内容は、YouTubeの動画でも聞く事が出来ます。忙しくてなかなか記事を読む時間がとれない人は、通勤時間や家事の合間に、耳で聞けるブログとしてラジオ感覚で聞いてもらえるとうれしいです。
先日、「PIVOT」というメディアで、『サイコロジー・オブ・マネー』の著者・モーガン・ハウセルさんへのインタビュー動画を見た。お金の心理学について語っている内容だったんだけど、その中で「これは刺さるな」と思う話がいくつかあったので、忘れないうちに記録しておこうと思う。
ちょうど自分も40代に足を踏み入れたタイミングだったこともあって、余計に響くものがあった。同じように老後やお金の不安をなんとなく抱えている人には、共感してもらえる部分があるんじゃないかなと思う。

金持ちに見えることの虚しさ、と「誰もあなたを見ていない」という話
動画の中でまず印象的だったのが、「金持ちに見えることの虚しさ」についての話。人生の大きな決断をするときって、冷静な理性と「幸せになりたい」という感情、この2つがちょうどいいバランスで折り重なる、自分なりのスイートスポットを見極める必要があるらしい。そして、そのスイートスポットを見極めるためには、まず「金持ちに見えることの虚しさ」に気づかないといけないんだそうだ。
じゃあ何が虚しいのか。それは「誰もあなたのことなんて見ていない」という事実に気づいていないから、というのがハウセルさんの指摘だった。結局、「金持ちでありたい」という気持ちの正体は、他人から金持ちだと見られている自分に酔っている状態なんじゃないか、と。
この話を裏付けるものとして、動画ではある大学の実験が紹介されていた。すごくダサいセーターを着てパーティ会場に入り、10人くらいと挨拶を交わして出てくる、という実験。本人に「あなたのダサいセーターに、会場にいた何人くらいが気づいたと思う?」と聞くと、「あそこにいた全員が気づいたに決まっている」と自信満々に答えたらしい。ところが実際に会場にいた人たちに聞いてみると、「そんな人いたっけ?」と、誰一人として覚えていなかったという。

これはいわゆる「スポットライト効果」と呼ばれるものらしい。自分にスポットライトが当たっていて、周りから注目されていると勘違いしてしまうんだけど、実際にはそのスポットライトのせいで、逆に周りのことが見えなくなっている状態だという。人間は基本的に自分のことで精いっぱいで、他人のことをそこまで気にしていない人がほとんど、ということみたいだ。
つまり、金持ちであることをアピールしたところで、そんなことは誰も気にしていないし、そもそも気づかれてすらいない。だったら他人の評価に振り回されるんじゃなくて、家族や友人といった本当に大切な人たちが、自分のことをどう評価してくれているかを大事にした方がいいよね、というのがこの話の結論だった。これ、正直かなり耳が痛い話だなと思いながら聞いていた。
30代・40代が未来のためにすべき2つのこと
こうした話を踏まえて、動画では「30代・40代が未来のためにすべきことは2つしかない」とも語られていた。
- 他人の真似をするのではなく、自分自身の性格や目標を深く理解する「自己分析」をきちんとして、自分が歩むべき道を見出すこと
- 30日後、あるいは30年後の未来の自分が、過去の自分に対して「ありがとう」と思えるような行動を、今すぐ実行すること
1つ目の自己分析は、資産形成の文脈でもよく言われることだけど、「なぜ自分はお金を貯めたいのか」「何のために働いているのか」を突き詰めて考えるのって、実はちゃんとやっている人は少ない気がする。周りが投資しているから自分もやる、みたいな他人軸だと、いざというときにブレやすいんだろうなと感じた。
2つ目の「未来の自分が感謝する行動を今すぐやる」というのは、シンプルだけどグサッとくる言葉だった。老後資金の準備にしても、家族との時間の使い方にしても、「後でやろう」を積み重ねた先に理想の未来はないよな、と改めて思わされる。
最も価値あるお金の使い方は「家族との時間」
そして動画の締めくくりとして語られていたのが、「最も価値あるお金の使い方は、豪華なものを買うことではなく、家族との誰にも邪魔されない上質な時間を楽しむことだ」という話。日常を離れて、大切な人との会話をゆっくり楽しむ時間こそ、お金で買える最高の贈り物なんだ、というのがハウセルさんの結論だったらしい。
30代・40代って、仕事でも子育てでも「もっと頑張らなきゃ」という気持ちが強くなる時期だと思う。周りと比べて見栄を張ってしまったり、いろんなことにチャレンジしたくなったりするのも自然なことだと思う。でも、一歩引いて自分の本質と向き合って、将来の自分にちゃんと投資する、未来から「ありがとう」と言われるようなお金や時間の使い方をする。それこそが、心の面でも物質的な面でも本当の意味での豊かさにつながるんじゃないか、という話には素直に頷けるものがあった。
まとめ
今回紹介したのは、あくまで「PIVOT」で見たインタビュー動画の中で、私が「そうだよなぁ」と感じた部分の記録という位置づけ。書籍『サイコロジー・オブ・マネー』そのものを読んだわけではないので、より詳しい内容が気になる人は、本を手に取ってみるのもいいかもしれない。
ちょうど40代になったタイミングでこの話を聞けたのは、個人的にはいいきっかけだったなと思う。見栄を張ることの虚しさに気づきつつ、自己分析と「未来の自分への贈り物」を意識しながら、家族との時間を大事にする。言葉にすると当たり前のことなんだけど、日々の忙しさの中で忘れがちなことでもある。これからの生活の中で、少しずつ意識していきたいなと思った。

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